塗装工事は、それぞれ役割(機能)を持った樹脂層(塗料)をコーティング(塗り重ねて、膜を作る)する工事です。
各層は決められた膜厚を満たさないと、期待した年数より早く劣化が始まり、長持ちしません。
住宅の外壁塗装工事(塗り替え)の工程は、高圧洗浄機で外壁を洗い、必要であれば補修工事を行います。
次に、旧塗膜にプライマ-(新旧の樹脂層を密着させる目的で、接着剤のようなもの)を塗り、その上に、トップコート(仕上げ用塗料)を2回塗りするのが一般的です。
トップコートは、外部の自然環境に十分耐える樹脂である必要から日本国内ではアクリル,ウレタン,シリコン,フッ素などから作られています。
欧米ではDIYで塗装する消費者が多く、耐候性のほかに伸縮性、発色性、塗り易さなどの観点からピュアーアクリルが主流です。
近年話題の光触媒塗料は、汚れの主成分である有機物を分解し雨水などで流れ落とすという優れた機能を持つ塗料でが、有機物である塗料をも分解する為に、塗料の耐久性が短くなるという欠点も持ち合わせています。